EVs分科会設立および募集のお知らせ
このたび、一般社団法人難燃材料研究会では、EVsの課題抽出とその対応を目的とした新たな研究体制として「EVs分科会」を下記のとおりに設立することとなりましたのでご案内申し上げます。
本分科会は利益相反のない弊会内の組織として、または独立研究会として設置され、産学官の連携により運営されます。
参加者を募集いたしますので、ご興味のある方は弊会事務局までお問合せください。
1. 設立の主旨
EVs分科会では、車両事故に起因する火災から国民の生命・財産を保護するため、車両燃焼に特化した安全構造研究に取り組みます。燃焼防止技術および構造設計技術の知見を産学官で共有・研究することで、自動車安全技術基盤の向上を目指します。
2. 設立の背景
- 国内車両メーカーは従来、SS302規格に準拠した緩やかな難燃性基準を採用してきましたが、電池暴発に対する火災対策に関する知見が不足しています。
- 一方、国際的にはUN-R100燃焼試験をはじめとした電池火災対策、ELV規制による複合材・リサイクル材の推進、中国のGB/T 31467.3(電池暴発試験)規格が2025年に前倒し施行されるなど、規格主導権の争いが激化しています。
3. 主な課題
- 自動車メーカーが燃焼評価および複合材の知見に乏しい
- 国際規格競争において、日本が後塵を背している
4. 対策方針
- 燃焼評価および材料の知見に基づいた材料構造設計の技術障壁を構築する
- 材料(樹脂)燃焼研究分野
- 先進電池構造研究分野
- 先進自動車工学研究分野・他
- 国際規格に基づく貿易障壁の確立
- 人材育成による技術の継承・発展
※上記対策を国プロ等競争的資金にて補間することを一つの手段とする。
5. 組織構成図

6. 付帯事項
- 分科会入会における制限は設けない。
- 分科会の内容は機密性が生じる場合もあり、申込書に簡易的な秘密保持事項を付加する。
- 初回は9月予定(日本大学 お茶の水校舎)。
7. 参加希望
本会の活動趣旨に賛同し、EVs 分科会への参加を希望する場合は、以下の申込フォームから申請すること。
https://vb.wufoo.com/forms/m17v9hmb18g61dp
8. 問い合わせ先
一般社団法人 難燃材料研究会 事務局
Mail: sfrm@supportoffice.jp